意外と漏れてる?!プロが教える防音対策!

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住宅の防音対策というのは、日本の経済成長とともに拡大した社会問題のひとつです。そもそも国土が広大で、隣家が密着することなどないような住宅事情の国では、日本のような騒音問題など起きようもないわけです。
住宅の騒音問題は、二つの側面があります。ひとつめは外から入って来る騒音で、これは隣家からのものもあれば道路などに起因するものもあるでしょう。家族の安眠や平穏な生活を脅かすものであり、程度によっては耐え難いものとなります。

いまひとつは、自分の家から出る騒音です。これは逆に隣家への迷惑などを考慮して、極力減らさなければならないのですが、そもそも人間の生活においては多かれ少なかれ騒音が出ます。また、住宅の電化製品というものの多くは、振動や騒音をともなうものが多いのです。ですから隣家への騒音を恐れるあまり、たとえばクーラーの室外機の稼働音を出したくないがため、夏場でもクーラーをかけないとしたなら、騒音でお隣がまいってしまうことがなくとも、暑さで家族がまいってしまうことでしょう。つまり騒音を出してご近所とトラブルになることもストレスなら、騒音を出さないようにして生活することも、度が過ぎればストレスというわけです。さらに騒音を不快と感じるかどうかには個人差があります。ここまでならOKという範囲がないのも厄介な理由のひとつでしょう。

窓ガラスの防音効果は、入って来る騒音はもちろん、出ていく騒音にも効果を発揮します。しかし、防音効果の優れた窓ガラスは限られているため、導入の際は注意が必要です。
多くのペアガラスには防音効果が期待できません。これはガラスが共振することが主因ですが、共振を抑えるため素材に差異を設けたペアガラスでも、サッシを通過する騒音を抑えることはできあmせん。騒音対策に最も有効なのは二重サッシの窓ガラスであり、いまのところこれ以外に明確な効果が確認できる窓ガラスはほとんどありません。