漫画に出てくる空き地の側にある家には、野球のボールが飛んできてガラスが割れるなんて「あるある」だ。そしてそういう家にはたいがい雷オヤジが住んでいるのも「あるある」だ。だけど現実は違う。今は空き地自体殆どないし、あっても野球ができるほど広い空地には有刺鉄線が張り巡らされていて中では遊べないようになっている。公園ですら球技禁止の看板が貼られているくらいだから、今の日本の野球少年は一体どこで技を鍛えているのだろうと不思議になることがある。今後の野球界のためにも、もうちょっと野球少年たちに自由にさせてあげればいいのにねぇ、なんて思っていたのは完全に他人事だったからだ。

先日我が家の二階の窓に、アニメのように野球のボールが打ちこまれてガラスが見事に割れてしまったのだ。うちの周りには空き地なんかないというのに。どうやら悪質ないたずらかもしれない、と自治会長さんが言っていた。というのも最近町内で同じような被害が数件発生しているからだとのこと。発散場所のない野球少年の鬱憤晴らしだろうか…。野球に関わる人がやったことではないと、野球好きとしては信じたいけれど。

でももしイタズラだとしたら、また同じことが起こらないとも限らない。割れたガラスの処理でケガをしてしまったこともあり、今度入れる窓ガラスは割れても飛び散らないガラスにしたいのだけど、そんなガラスってあるのだろうか。よく車のフロントガラスに使われているような強化ガラスのようなものを、家のガラスにも取り入れることができるのであれば是非そうしたいのだけど。

もう二度とイタズラされませんように…と願う毎日だ。ガラスの割れる音に怯える日々はできればもう勘弁である。