家中の窓ガラスをお気に入りのものに換えたらお金がかかりすぎてトホホ

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家は3回建てないと理想通りのものはできないそうだ。つまり4回目にしてようやく理想通りのものが建てられるという。だけど普通の経済力ならば1度建てるだけでも精いっぱいだろう。4回も建てられる経済力があるなら、そりゃー好きなように設計できるし理想通りになるのも当然だわな、と僻みたくもなる。うちだって、10年前に今住んでいる家を建て、そのローンを払うのですら虫の息だというのに。

だけど4回も建てなくても、あともう1回建てられるなら、今のこの家よりもずっと理想に近い家にできる自信はある。どんなに設計時に頭を働かせてみても、「あぁ、ここはこうすればよかった」「あぁすればよかった」とは住んでみてからでないとわからないものだ。うちで言うなら、電話線の場所を玄関に近い方にすればよかった、とか、多少値が張ってでもペアガラスにするんだった、とか、不便さに行きあたるたびに臍を噛むことが多い。特にガラスについてはずっと後悔が残っていた。さらに新築で一戸建てを建てた友人の家に遊びに行ったとき、私のお気に入りのガラスを入れていたのでなおさら悔しい気持ちが残っていたのだ。電話線の位置は変えられない、けれどもガラスを交換することはできる――ちょうど夫のボーナスがよかったということもあり、思い切って家中のガラスをお気に入りのものに換えることにした。友人宅と同じ、某有名メーカーの窓ガラスだ。

それから1か月後、うちの窓は全てそのメーカーのガラスに交換された。私は嬉しくて、毎日のようにガラスを磨いている。だけどうちに届いた請求書には、ボーナスではまかないきれないくらいの値段がかかれていた。思いがけずお金がかかりすぎてトホホ…である。